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白ゆき姫殺人事件
この作者は人の心をえぐるのが実に巧い。
すぐ隣にいそうな人、自分もこのタイプかも?と思わせるような登場人物たちが、ドツボに落ちていく…。
その落ち方が妙にリアルで、どの作品を読んでも「明日は我が身」という言葉を思い出してしまいます。


きっかけは何処にでもありそうなもので、それがまた生々しい。
でも描写自体がさらっとしているので、こちらもすんなりと受け入れてしまうと言うか…痛々しい内容ながらも抵抗少なく読み進められるんですよね。
心の闇と言うけど、誰もが持っていて、破綻転落の境界線というのは、本当に紙一重なんだよと突きつけられるようです。


この話も本当に心が痛いですね。
いい人ってどんな人なのかな?
姿の良い人悪い人。要領のいい人悪い人。愛想のいい人悪い人。
見方1つで良くも悪くも捉えられる。
人と言うのは結局、自分に都合のいい人が「いい人」になってしまうのかな…。
今までの狭い交友関係の中でどちらの「みき」のタイプもいました。
共感出来るキャラ作りをするのも、この作者の魅力ですよね。
そんなタイプに当てはめて読んでしまうので、苦悩も破綻する気持ちも…わかる。
面白いんだけど、同時にフラストレーションも凄いです。


ネットの掲示板という形をとったのも面白い手法でしたね。
より一方的な雰囲気が強調され、主人公の孤独がクローズアップされていました。


 
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|湊 かなえ |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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