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立原えりか  おばけものがたり
ある日広い野原にておばけの国のかいさん式が行われた。それからというもの、散り散りになったおばけたちは人に見つからないように、深い森、樹のウロや、見捨てられた建物などで隠れて暮らしていた。
タムタムおばけも、小さな村の湖の底に1人ひっそり暮らしていたが「湖におばけが住んでいる」と、噂になってから「ツルベサーカス」がおばけ生け捕りに賞金をかけ、菓子屋がシュークリームで、おばけを釣る事を提案する。賞金に目の眩んだ人間達は、毎日湖におしかけ、それにうんざりしたタムタムおばけは、こっそり湖を出て、他の森に住んでいた「ジムジムおばけ」と、人間の居ない南の島に移住する事を決意する。
一方、他のおばけ達もそれぞれ人間に追われる日々をおくっていた。
タムタムとジムジムはおばけの国を再建しようと、仲間たちを集めようとするが…。


やなせたかしさんのイラストで「シュークリームでおばけ釣り」という事から、なんとなくほんわかしたイメージで記憶していました。
がっ!それは誤認だったようです…。なかなか辛らつなメッセージが山盛り。
思わず「人間」であることが恥ずかしく、顔を背けたくなってしまいます。


おばけ
  
非があろうと無かろうと、未知のモノに恐怖を覚え「やられる前にやれ!」と発想してしまうのは、防衛本能のなせる業でしょう。しかし、人間の「怖いもの見たさ」の好奇心から、得てして悲しい出来事も起こるものです。なーんて、分かっててもなー。私も見たくなっちゃうんだろうなー。
いつの世も迫害を受けるのは、弱者や「強く出れないもの」なのでしょう。
そして、そんな者達と仲良くなれるのはいつも、同じ境遇にあったり、世を儚んで人間世界から隔絶した人達……防衛本能の低下した人達のような気がします。


なんと言っても最後が壮絶!!
こういう形で人間と折り合いをつけたのか…。こんな「ハッピーエンド」って、…なんとも…辛い。
本当に凄いお話でした。今なら禁止コードに引っ掛かってしまう言葉もたくさん書いてあるので、復刊は難しいのだろうけど、こういう話こそ人に、子供に読まれるべきだよなー、としみじみ感じました。


暗いコメントばかり書きましたが、児童書なので、ほあっと明るい、ファンタジックな描写も盛り沢山で、そういう意味でも楽しめます。もちろん。



無謀にもランキングに参加してしまいました。
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