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立原えりか  でかでか人とちびちび人
小さい時両親を亡くした14歳の「ゆり」は、奥さんを早くに亡くした、六兵太おじさんに育てられていた。おじさんは南洋航路の客船「はまゆう」の船長。
ある夜、ゆりは船長が小指の先ほどの小さい人に字を教えているのを見てしまう。それは、不思議な南の島に住んでいる「ちびちび人」だった。
ちびちび人の住む「ちびちび島」の隣には、でかでか人の住む「でかでか島」があり、仲良くワニ狩りをして暮らしていた。
そんなとき、ちびちび人が海賊のとっぴんしゃん達に攫われてしまう。ゆりと船長は、でかでか人、ちびちび人達と力を会わせて救出に向かう……。


確かに読んだ事あるはず!でも思い出せない!!と、永年もやもやしていたのを晴らす機会がありました。
……思い出せなかった理由が判明。私には優しすぎたようです。
初期の作品だけあって、毒っぽさはあまり感じられません。当時はその辺が、物足りなかったのかな?でも、再読してみると、甘い裏にある毒を発見!


でかでか
  
嵐が来た晩、でかでか人はちびちび島が心配で、何も手に付かなく、夜も眠れません。一方ちびちび人は、どんな事があってもでかでか人が守ってくれると、呑気なものです。
海賊が攫った時も、自分達を酷い目にあわせる人間が存在する事を考える事が出来ず、でかでか人が迎えに来るのを待つのみです。
我知らずと、とっぴんしゃん達の犯罪の片棒を担ぐ事になった時も、罪の意識は全くありません。なぜなら、でかでか人もちびちび人も「どろぼう」の意味を知らなかったのです。二つの島にはそんなものはなく、どうして泥棒するのか理解出来なかったからです。


ちびちび人たちは、じぶんたちだけで、なにかしたことは、なかったのです。でかでか人たちがいうとおりにしていれば、よかったのです。ちびちび人たちは、いつまでたっても、おとなになれない人種です。そういう人たちには、いつでも、あたたかくみまもっている、だれかがひつようです。ちびちび人たちが、よくなるも、わるくなるも、そのだれかしだいなのです。とっぴんしゃんのようなおとなは、ちびちび人となかよくするしかくが、ないはずなのです。
     ※原文抜粋。


ここを読んだ時、私は寒気が走りました。この歪んだ関係すべてが、です。
こういう話にありがちな「頼ってばかりじゃ自分達の為にならない!」と、自立心が目覚める…というような事はありませんでした。
でかでか人たちは永遠にちびちび達を庇護し、ちびちび人達は永遠にでかでかに依存し続けるのです。現状満足です。
人はおいそれと変われない、所詮その位の力量しか無いのだから。と、案に言われている様でした。深く読むと、子供向けじゃ無いような気がしてくる…。島の様子や、船長とゆりの活躍に誤魔化されていましたが、実は怖い話だよ。
って、そこまで深読みするのは、捻くれてる私ぐらいでしょうね。
本当は上にも書いたように、優しい話です。

うーん、やっぱり、立原えりかは凄い!深い!!



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|タ行(立原 えりか) |comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
2007/10/11 11:06 PM posted by: -
管理者の承認待ちコメントです。
2007/10/11 9:51 PM posted by: -
管理者の承認待ちコメントです。
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