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2017.03.23 Thursday
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有栖川有栖 46番目の密室
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2007.12.11 Tuesday45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか。推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る。「BOOK」データベースより
犯罪心理学者の火村&推理作家の有栖川有栖によるシリーズ第1弾。
嬉しいのはオールディーズ作品を踏襲している点です。いたる処にミステリーファンを喜ばせる仕掛けや説明がしてあり、それだけでも読む価値あり。
舞台は、雪に閉ざされた別荘。親しい仲間を招いてのクリスマスパーティ。赤々と燃える暖炉。地下の書庫。そして真壁が「洒落でつくった」という掛金。
コレを見ただけでも往年の名作ミステリーを彷佛させ、嫌が応にも期待は高まりますが、それだけで終わらないのがサービス精神あふれる関西人、有栖川有栖!
火村とアリスの掛合いもまるでコントのよう。テンポがよく軽快で読みやすい文体。でも、押さえるところは押さえて、作品に安定感を与えている。
…要するに、好きってことです。
アリス曰くの「臨床犯罪学者」火村。捜査の現場に飛び込んで犯罪と体ごとぶつかる方法をフィールドワークと称する手法。こういう設定は巻数を重ねると無理が出て来たりもしますが、本作は第1弾ということで実にスムーズ。そして人物を詳しく紹介してます。ファンとしては外せない作品ですね。
「日本のディクスン・カー」と呼ばれた密室推理小説の巨匠、真壁が目指した「天上の推理小説」とはいったいどんなものだったのか?永遠の謎ですね。
無謀にもランキングに参加してしまいました。ご協力おねがいします!
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有栖川有栖 ロシア紅茶の謎
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2007.10.29 Monday犯罪臨床学者「火村英生」とミステリ作家「有栖川有栖」のコンビが挑む、6作からなる短編集。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第1作品目。
動物園の暗号 … 読後、西村京太郎か!と思わず突っ込んでしまった。
屋根裏の散歩者 … 乱歩の作品読んでいたので、大いに笑わせてもらいました。
赤い稲妻 … まさか…と思ったら予感的中の結果。
ルーンの導き … 私は昔の仕事柄コード知ってるけど、一般の人はどうなの?
落ちは面白かったなあ。
ロシア紅茶の謎 … これのトリック元ネタが思い出せなくてモヤモヤ。
なんか外国作家で似たようなの書いてる人がいたような…。
八角形の罠 … 綾辻行人仲いいもんね…。
私はエラリー・クイーンの国名シリーズも大好き! ロシア紅茶も大好き!ってことで有栖川有栖のレビュー第1段はこれをチョイスしました。
火村とアリスの掛合いがこのシリーズの見所!不粋だけど、殺人事件なのに…こんな軽いノリでいいのかな? と思ったり…。
同志社大学在学中から、推理小説研究会に所属して創作していたという作者だけあって、謎ときの面では、かなり古典のオマージュを感じる。
作者も「〜の作品のようだ」と言っているように、古典、特に「黄金期」と呼ばれる時期の作品のパロディといった様相。だって、実際、現代日本の警察でこんな事あり得ないだろ?という記述が山盛り。フィールドワークって…。でも、そんなことを言うのはまさに不粋なのです。パロディなんで、そのあたり気持ちフラットに。
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