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エラリー・クイーンの事件簿 1
 
エラリー・クイーンと推理作家志望のニッキー・ポーターの名推理。殺された〈健康の家〉の主人の死体が、いつのまにか石膏の像に変わっていた不思議な事件「消えた死体」と、中国帰りの腹話術師が殺され、イカサマ賭博師や怪しげな中国人、現場に残された謎のカード、宝石の行方と小道具を揃えた本格「ペントハウスの謎」収録。データベースより
 
エラリー・クイーンは小説家としても、探偵としても成功している。若々しく、才気に満ちて活動的。ニッキー・ポーターは口煩くちょっとドジな相棒だが、魅力的な女性。リチャード・クイーンはニューヨーク警察本部の警視で、エラリーの父。その部下であるトマス・ヴェリー部長刑事は中々の人情家。登場して早々、エラリーにサインをせがむ。


実に軽快にして気楽。手軽な娯楽作品になっている。
それもそのはずで、もともと映画の脚本様に書いたものを小説に直した作品だそう。
別の本の訳者がズバリ!な内容を書いていたので抜粋させていただくと…

これらはもともと映画やラジオのために書き下ろされたものなので、ストーリーの構成も視覚や聴覚に訴えることを主眼としたアングルからとらえられていて、登場人物についても、内面的描写よりもむしろその動きを主とした扱い方が目立ち、概してわかりやすい筋立てになっている。したがって同年代のクイーンの作品の手のこんだ重厚な作風とは別に、軽い読物となっているであろう。


確かにサンダースの車の乗り換え場面は、映像化したらさぞかし迫力のあるシーンになるでしょう。残念ながら映画は観ていませんが。
とにかく気軽に読める本で、入り口としたらいいのかもしれません。
でも他のクイーン作品全部が、このノリではないのでご注意!


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エラリー・クイーン  ミニ・ミステリ傑作選
評価:
エラリー・クイーン
東京創元社
いつでも、どこでも、どこから読んでも楽しめる67編のショート・ショートを収めた、まさしくクイーン・サイズの一大パッケージ。クイーンをはじめ、ブロック、ダンセイニ、サキ、セルヴァンテス、ディケンズ、デュマ、モーパッサン、ヴォルテール、カー、クェンティン、バウチャー等、粒ぞろいのミニ・ミステリ大集成! BOOKデータベースより


エラリー・クイーン選のミニミステリ集。ショートショートではなく、ミニミステリ。
クイーンのエンターテイメント性の素晴らしさに改めて驚愕!
セレクトしてある作品が良質である、という事のみならず読ませ方にもこだわっています。

【カテゴリ分け】
ミニントロダクション  最初のミニ・ミステリ  ミニ犯罪小説  ミニ・ミステリ  ミニ・クラシック  ミニ・シャーロッキアーナ  ミニ探偵  最後のミニ・ミステリ


何しろ作品数、67編なので作品名を列挙することは出来ませんでしたが、目次だけでもかなり読書欲が刺激されるのではないでしょうか?
各作品も面白いのですが、クイーンによるミニントロダクションがまたイイ!!
いわゆる「ご挨拶」ですが、本人曰く「言葉を弄ぶ」様が読んでいて痛快!文字だけで何処まで遊べるのか、魅せています。
英語はさっぱり分からないのですが、これは原文のほうがより、言葉遊び要素が楽しめるでしょうね。
1編1編がかなり短いので、もう、あっと言う間に終わります。
まさに「至近距離弾集」と書いて「ショート・ショット」!


私のお気に入りは、始めの作品の ニュートン・ニューカーク「探偵業の起源」
着眼点というか、発想が秀逸!出だし部分をちょっと書くと…

アダムはこの世に現れた最初の探偵だった。ある日、彼は脇腹に痛みを覚えて目をさました。
「うへ!」と、彼は叫んだ。「だれかに肋骨を一本かっぱらわれちまった」(最初の窃盗事件)
「ここにあるわよ」と、背後で美しい声がした。(最初の手がかり)
アダムが思わず振り返ると、美女の姿が目に映った。(「犯罪の陰に女あり」の最初の例)
「ほ、ほう」アダムは思わずあえいで、「ここにあるって、どこにあるんだ?」(最初の謎)

はい!美味しい所ですが続きは是非、本で…!


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