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サラ・ウォーターズ 半身
独房からは信じがたい静寂が漂ってきた。獄内の静けさを残らず集めたより深い静謐が。それを破ったのは溜息。わたしは思わず、中を覗いた。娘は眼を閉じ…祈っている!指の間には、鮮やかな紫―うなだれた菫の花。1874年秋、倫敦の監獄を慰問に訪れた上流婦人が、不思議な女囚と出逢う。娘は霊媒。幾多の謎をはらむ物語は魔術的な筆さばきで、読む者をいずこへ連れ去るのか?サマセット・モーム賞受賞。 「BOOK」データベースより


老嬢マーガレットの陰鬱で緩慢とした日常。鬱屈した思いを日記形式で綴っています。色で現すと正に灰色明るい所はありません。読後の爽快感もありません。
私の苦手な同性LOVEなお話でしたが、マーガレットの切迫した心理状況を考えると、それほど問題じゃない気がしました。性別なんか関係なく、ただ自分を愛し、認めて欲しい…と終始訴えているので、性別関係なく「必要とされて良かった」と思うばかりでした。その上でのラスト…。印象に残る作品ではあると思います。
ミステリー要素はありますが、それを期待して読まない方がいいのではないかな?


こういう話は本当に辛い。生きていくのが大変な人って本当にいるんです。信じている人に裏切られる…、読み進めるのが苦しくなるような作品でした。
ストーリーや世界観は独特で面白いと思いますが、あまりの絶望、救われない感から、評価を下げました。


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|サ行(サラ.ウォーターズ) |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |