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零 ~ゼロ~ 女の子だけがかかる呪い
これも通院中の総合病院の売店文庫コーナーにて。
この奇妙な文庫コーナーを制覇してやろうという、チャレンジ精神に駆られて手に取ってみたのです。
案の定、何の予備知識もなく読み始めたのですが、ゲームが元ネタで、映画とこの小説が同時進行だったそうです。


森鴎外訳「ハムレット」の中の「オフィーリア」がテーマ。
そこにカトリック系全寮制のお嬢様学校、白いカメリアの髪飾り、眼帯の少女、美しいシスター、学園のマドンナ「選ばれた者」、幽霊、死体、超能力…装飾華美過ぎて、うんざり。
なのに中身はぺらっぺら。


萩尾望都や山岸凉子などあの世代の、妖しくも儚く、いわゆる嘆美的な少女マンガのような世界を表現したかったのだろうなとは思いますが、それらしい小道具を用意すればそれなりに見えるでしょなんて、甘い考えですよ。
男の人が思う「女の子」を書いているので、虚構もいいとこ。読んでいて薄ら寒いです。
文章も、もったいぶって大仰な表現ばかり。
場面がコロコロ変わり、しかもモノローグばかりだから誰のストーリーかイマイチはっきりしない。
これは「画」があれば成り立つだろうけど、小説としては独りよがりなだけです。


これをもとに何かを作りましょうという、土台の作品にしか見えない…。
実際は映画のための原作だったそうですが。
何となく見た名前だなと思った本作者ですが、漫画の原作者だそうで。
なるほど納得。
漫画ではそこそこ成功しているようなので、あえて小説という分野に踏み出さなくてもよいのではないでしょうか?


思いがけない素敵な出会いもあるから「下準備無しで本屋で目についた本を買う」というこのスタンスを変えないできたけど…やっぱり痛い目をみると、落ち込みますね。
ちゃんと調べてさえいれば、嫌いな分野にあえて挑戦する事も無かっただろうに。。

 
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猫怪々
これも通院中の総合病院の売店にて購入。
実録系の怪談オムニバスでよく拝見する作者名で結構面白かった思い出があったので、手にとってみました。
内容云々より、野良猫に餌をやっている事を美談のように書いていますが、それがとにかく許せなかった。


昔は「山」と「町」の間に「里」があって、「里」のおかげで山からの被害が直接町に影響する事は無かったが、今は「里」が過疎で無くなり、直接町に被害が出る…と言う話を何かで見聞きした覚えがあります。
津波で流される前の実家はまさに「里」で、…いや…半分山だったかな?
自然とはまさに背中合わせでした。
過疎地方には猫が多いとはよく言ったもので、とにかく野良猫が多かった。
干している魚や池の鯉が盗られる事は珍しくなく…まあ、それは仕方の無い事だと黙認していました。
でも、餌付けはダメです。
作者や餌付けをする方は、餌付けによる被害にあっていないから、そんな事が出来るのだと思う。


どこから入り込んだのか納屋で子供を産んでしまい、作業服や作業道具が血で使い物にならなくなったり…。
しかもしばらくは警戒されて近寄る事が出来ず、その時は結局必要道具を買い替えました。
別の時にはビニールシートを使おうと思ったら、間から子猫の死骸がたくさん出来てきたり。。
一度お産をすると安全と思うのか、シーズンになると必ずやってくるので、猫が入り込まないように攻防が続きました。
車を動かしたら、食べ散らかしたカモメの死体が出てきたり…そのうち老婆が野良猫たちに教われ入院する事態が起き、地域では「餌やり禁止令」が出ました。
そもそも餌をやっていたのは釣り客だったので、今度は夜間に見回り隊を組み、釣り客に注意するもそこでも…と、トラブルはトラブルを生みます。そのきっかけは個人には「このくらいの事で?」という小さなものです。



だれだって動物には優しくしたいのです。ただ可愛がりたい。
でも、それをする事によって誰かが何かを負うんだという事を考えれば、おいそれと簡単な行動はとれないはず。
1度手を出すのなら、最後まで責任を持たなければいけない。
飼うなり、飼ってもらえる相手を探すなり、手をかけた責任を取らなければ。
やりっぱなしはダメです。


やっぱりエッセイ苦手だな…とつくづく思いました。
言い返したくなっちゃうんですよね。
結局この作者は猫を拾い、飼い始めるのですが、その猫が変わった猫で怪異が起こってどうのこうの…という流れになります。
「猫」と「怪異」実に魅力的な組み合わせでありますが…なんか違う。。
闘病生活しながらも楽しく生活しているんだな、という事は伝わってきますが…なんか違う!!!
ギャリコとか、通りすがりに読んだ猫好きな人のエッセイでもこんなにもやもやした思いには捕われなかったのに…。


何だかんだ書いておりますが、これでも猫大好きです。
犬派ですが。

 
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金沢伸明  王様ゲーム
モバゲータウンで4ヵ月連続で総合ランキング1位を獲得したホラー小説。ある日、高校のクラスメイト全員に”王様”と名乗る人物から命令メールが届く。最初は簡単な命令だったが、それは次第にエスカレートし…ついに、命を懸けた王様ゲームが始まったデータベースより

 
久々に「なんで私この本読んでいるんだっけ?」と途方に暮れました。。
なんでこれを手に取ったんだっけ?
進められたんだっけ?
かなり序盤から、読み始めたことを後悔しました。


何と言いますか…薄い。
すべてにおいて表面的で安直。
あまりの内容の無さに、活字を追う目が滑るというか…
もう、とにかく早く終わってほしい!の一心なので、ある意味サクサク読めます。
正直「最後まで読んだ」ということが恥ずかしい。


キャラの設定が甘く、しかも描写に乏しい。
1クラスのカウントダウンもしているが、それに何の意味があるの?の中盤の展開。
「友情!友情!」って言っているけど、作者はそれが何たるか分かって書いているのだろうか?
問題提起をして「命」を考えさせたいんだろうけど…なんでしょう、この安さ、軽さ。


そしてどうしようもないラスト。
よくぞここまで…
もはや言葉もないです。


これが映画化って…。。
なんだか以前感想を書いた、某作品を思い出すよ。。







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サンデー毎日緊急増刊 東日本大震災
この本表紙を目にしたとき、私は耐えられるのだろうか?と不安だった。
ここに載っているであろう土地は、私が見知っている土地ばかりだろうから。
実際中を目にして…
懸念していたよりも冷静に見ることが出来ました。


連日新聞で目にした写真が主で、目新しい画像は無かったものの
やはり、見知った土地が波に飲み込まれている様子はもう、言葉に出来ない。
胸が苦しくなりますね。
でも、実際の光景はもっとすさまじいものでした。
克明に記録…とは言っても、放送コードや倫理というものがありますから
最もひどい状況は載せられないのでしょうし、あえて撮らないのでしょう。


また、地域が偏っている印象を受けました。
発行は4月2日。
時期的にもすべての地域で資料を提供できるわけでは無かったのでしょう。
私の地域も被害は大きかったのに載っていませんでした。


実は知人の写真が載っているとのことで、1冊寄与されたのですが
正直手元に置いておくのが…どうも…ねぇ。。
私にも新聞社や知人から写真を提供してくれ、と依頼がありましたが
どうしたものか…複雑だったり。。
返答をのらりくらりと引き伸ばしているところです。



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齋藤智裕   KAGEROU

『KAGEROU』――儚く不確かなもの。
廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。
「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。
そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。
命の十字路で二人は、ある契約を交わす。データベースより


台詞が終始軽い。
主人公は40代男性で、自殺しかけている所を見知らぬ人物に助けられるのですが
助けられて早々、さらりとオヤジギャグを放つ。
何故だろ?「オヤジらしさ」やその人物に特徴をつけたかったのだろうけど…
軽薄すぎて…ここで、既に台無しである。
 
 
ギャグを言った後に自嘲するとか、間合いに悲哀を滲ませるなりすれば
主人公の背景に重さも出るだろうし、そのギャグにもっとしつこさを出せば
自殺に至るまでの精神的不安が匂わせられて
「死のう」としていた事に臨場感が出たはず。
ただ言いっぱなしで…それがより作品を希薄に、素人っぽく見せている。


主人公から発せられる言葉は、薄くて…とても40代とは思えない。
せいぜい10代後半から20代前半。それは他のキャラクターにも言える事。
全てが普段の喋り言葉のままで、台詞によっての年代の書き分けが出来ていない。
主人公をせめて、作者と同年代くらいにすれば
作品にもそんなに違和感が無かったのでは?


作者が言いたかった、肝心な「命」のこと。
話のつまらない人が、ただ正論をぶつぶつ呟いているのを延々聞かされているかんじ。
言っている事は間違いではないけれど、心に響いてこない。
これなら「物語」では無く、エッセイの方が余程良かったのでは?


発想も着想もありきたりで、かといってそれを補えるような
文章の面白さがあるわけでもない。
作者はまだ、小説を書く水準に達していないように感じました。
どこをどう見ればこれが大賞に入賞できるのだろう??嫌な思惑しか想像できない。
小学生が書いた学芸会の脚本レベルだと思う。
でもそれは作者が悪いわけではなく、これを大賞として発行してしまった
出版社側に責任がある。正直、落胆しました。
これを映画化…と言うのは、いくら何でもいただけない。
 

妹が水嶋ヒロの大ファンで、普段全く本を読まないながらも発売日に購入してきました。
でもやはり中々進まないようで…、合間に読んでいた私が先に読了。
妹の手前もあって、これでも好い事を書こうとかなり好意的に見ているほうだと思いますよ。
でも、いいところが見つからない…。
あえて言うなら…「死」に対して「移植」に対して、良識と常識を持っているのだなとわかったところですかね?


新しい事にチャレンジする事は、決して悪い事ではないし応援したい。
でもこのような作品で「小説家」一本と言うのは、…どうかと思う。



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倉橋 由美子  大人のための残酷童話
本棚を整理していて発見。26話からの短編集。
「あれ?これまだ処分してなかったんだ…」と言うのが正直な感想。
この本も例の如く「本当は○○な童話」が流行った時に購入したものですが…。

はっきり言って大失敗でした。

好きな方!ごめんなさい!でも私の好みではなかったので…。
表紙や挿画の木版画に惹かれて…ほどんどジャケ買いでした。
一応本屋にて目次を確認し、なかなかのラインナップだったのでそのままレジへGO。
一話読んで…後悔…。というパターン。


新説や初版等の「童話」ではなく「童話を元にした創作物語」でした。
その何が嫌かと言うと、ほとんどがエロスに絡んでいる所です。
残酷と銘打ってあるとおり、色んな意味での残酷さはありますが…。
「これが大人のためのって事?」と本を放棄したくなりました。ストーリーはクドクドとしているわけではなく、寧ろ淡々と展開していきますが、それが話し自体を薄くしている感じがして…。うーーん。含みを持たせずにストレートに表現しているからなのかな?


それ中心でないお話もあり(例えば「血で染めたドレス」とか)そちらは面白かったので、それらだけの短編集だったら★評価はもっと上がっていたでしょうが、トータルすると…。
とにかく、好みじゃなかったんですよねー。面白いのも中にはあるんだけど。
第1話目の「人魚の涙」でもう、興味の扉をシャットアウトしてしまったのかも。


この本を読むと「童話の主人公ってみんな馬鹿なんだな」という印象を受けます。


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蛇足… リアル鬼ごっこ
先ほどの「リアル鬼ごっこ」
「こんなにつまらなかったの私だけ?」と不安になりAmazonのレビューを覗きに行ったら…。面白い!!なんて傑作!素晴らしい!
名作家ぞろいで、思わず魅入ってしまいましたよ。
あ、作品ではなくレビューのお話ですが。時間のある方は是非!読んでも読んでも読み飽きない。下手な本より愉快です。
それにしても、皆さん語彙が豊富…。勉強になります。
こんな面白いレビューを書く場を設けてくれたこと自体が、作者の「偉業」なのかも…。
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山田悠介  リアル鬼ごっこ
全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼い頃に生き別れた妹を探し出すため死の競走路を疾走する。
 
 
久々の読書が「リアル鬼ごっこ」
アイデア着想は良いのに文章のリズムや構成が悪く、情感を表現しきれていないので全体的に希薄な印象。ものすごく勿体無い!この作品が好きな方、すいません。酷評します。
 
 
鬼ごっこをしている時の文章表現は臨場感があってまだよかったが、その他の箇所はすべて自己完結。妙に「その時はあんなことになるとは思ってもいなかった…」のような、気を持たせることを書きすぎなのも気になる。
デビュー作らしいので書きなれていないのは仕方ないのだろうか?
とにかく文章が稚拙でボキャブラリーも貧困。私が言うのもおこがましいんですけどね。
すいません。ボキャブラリーがあんまり無いのって大変ですよね!と、妙なところで共感してみたり…。

 
作家になるのなら多少は本を読んでいて欲しいと思うのは、勝手な願いでしょうか?「他人の作品に感化されたくない」というポリシーを持っている人もいるでしょうが。ならば、せめて国語力をあげて欲しい。
確かにこれは映像化した方がよさそう。文章の拙さも映像なら関係ない上、緊迫感も何倍も出そうだ。追いかけられている様を想像すると、なかなかのエンターテイメント作品になりそう。というか、誰かの手が入って校正してもらった方がきっといい作品になる。
改めて編集者って大切なんだな…、と感じました。あ、これは、自費出版で出されたものが始まりらしいです。


友人から借りた本だし、良いことを言いたいけど…。設定を生かしきれていないというか、その発想の面白さ奇抜さだけでストーリーの展開は定番。先が読めすぎてがっかりです。
それでも★が2なのは、発想はやっぱり良いから。文章力はマイナスかと…。
ひたすらアイデアに助けられた作品。今後の作品もこのようなら、もう読まなくていいかな。


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朝松 健  追ってくる 「ふるえて眠れない」収録
有村勇次は、妻と親友の平瀬との関係を知り、復讐に燃える。蔵書の中から魔術の実践方法を探すが、見つからない。諦めかけたその時、パリから一冊の奧儀書が届く。そこには「追ってくる処刑室」の喚起法が載っていた…。
ホラーミステリー傑作選、ミステリー文学資料館編 「ふるえて眠れない」収録。

いろんな意味で凄いのを読んだ…。読まなければよかった…と、後悔。
面白いと思います。好きな人はかなり好きでしょう。


まだ続くよ ぽちっと →
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ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
  

都市伝説流れでこれも。
私も買っちゃった口です。仕方ない。都市伝説って言われたら読まずにいられない。
この本の関係でテレビにばんばん出るようになる前に読んだんですが、知ってた話が多かった。目新しいのも、テレビで言っちゃってたので、速攻古本屋行きでした。

それなりに面白いと思いますが、賛否分かれるみたいですね。
こじつけは、都市伝説なので仕方ないとおもいますが、検証がなされてないと言うか…、あんまり調べてないのかな?と。しょーがない。タレント本だし。
都市伝説全く知らない人にはいいかもしれないですね。
そういえば確か、千原Jr.が怒ってたな。もともと俺のネタだろ?って。


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