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立原えりか  まほうつかいのまごむすめ
お父さんが事故で亡くなり、お母さんと二人暮しのサチコは、いつも母親の手伝いをする良い子です。仕事帰りの母を待っていると、ベルがなります。
「お母さんだ…」サチコはいそいそと、ドアをあけました。ところが外に立っていたのは、知らない女の人だったのです。黒い長いマントをすっぽりとかぶるように着た姿が、ほんのりと明るい光をうけています。「まほうつかいの、まごむすめよ」と言いました。
「おばあさまの指輪をさがしに来たの。… わたしの家のプールの底は、あなたの家の庭とつながっているのよ。… わたし、おばあさまの指輪がみつかるまで、ここにもどれないの。」その日からまごむすめと親子の3人の生活が始まりました…。


赤い鞄に黒いマント。勝手に料理をしてくれる、銀の泡立て器。つむじ風そっくりな歩き方。ばらの花びらのピクルス。うす緑の瓶の中のすべての悪しきものが去る実。鳥たちのリボンの電話。ダチョウの足アブラ。魔法はたくさんありましたが、
「夕ごはんのしたくだって、おもしろいあそびだわ。」
小学生の頃から夕食当番だった私は、この言葉が一番の魔法のように思えました。


小さい頃大好きだったのですが、大人になって読むと、また印象がちがいますね。
児童書ってそういう作品が多い。だから、再読したくなるんだろうけど。


まほう
まだ続くよ ぽちっと →
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立原えりか  おばけものがたり
ある日広い野原にておばけの国のかいさん式が行われた。それからというもの、散り散りになったおばけたちは人に見つからないように、深い森、樹のウロや、見捨てられた建物などで隠れて暮らしていた。
タムタムおばけも、小さな村の湖の底に1人ひっそり暮らしていたが「湖におばけが住んでいる」と、噂になってから「ツルベサーカス」がおばけ生け捕りに賞金をかけ、菓子屋がシュークリームで、おばけを釣る事を提案する。賞金に目の眩んだ人間達は、毎日湖におしかけ、それにうんざりしたタムタムおばけは、こっそり湖を出て、他の森に住んでいた「ジムジムおばけ」と、人間の居ない南の島に移住する事を決意する。
一方、他のおばけ達もそれぞれ人間に追われる日々をおくっていた。
タムタムとジムジムはおばけの国を再建しようと、仲間たちを集めようとするが…。


やなせたかしさんのイラストで「シュークリームでおばけ釣り」という事から、なんとなくほんわかしたイメージで記憶していました。
がっ!それは誤認だったようです…。なかなか辛らつなメッセージが山盛り。
思わず「人間」であることが恥ずかしく、顔を背けたくなってしまいます。


おばけ
まだ続くよ ぽちっと →
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立原えりか  でかでか人とちびちび人
小さい時両親を亡くした14歳の「ゆり」は、奥さんを早くに亡くした、六兵太おじさんに育てられていた。おじさんは南洋航路の客船「はまゆう」の船長。
ある夜、ゆりは船長が小指の先ほどの小さい人に字を教えているのを見てしまう。それは、不思議な南の島に住んでいる「ちびちび人」だった。
ちびちび人の住む「ちびちび島」の隣には、でかでか人の住む「でかでか島」があり、仲良くワニ狩りをして暮らしていた。
そんなとき、ちびちび人が海賊のとっぴんしゃん達に攫われてしまう。ゆりと船長は、でかでか人、ちびちび人達と力を会わせて救出に向かう……。


確かに読んだ事あるはず!でも思い出せない!!と、永年もやもやしていたのを晴らす機会がありました。
……思い出せなかった理由が判明。私には優しすぎたようです。
初期の作品だけあって、毒っぽさはあまり感じられません。当時はその辺が、物足りなかったのかな?でも、再読してみると、甘い裏にある毒を発見!


でかでか
まだ続くよ ぽちっと →
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立原えりか  山の上の望遠鏡 「飾り窓」収録
    
立原えりか「飾り窓」リベンジ!大好きなので、以前のコメントでは自分として物足りない。今回はその中の「山の上の望遠鏡」を。3ページの短いものです。絶版になってますが、是非読んでほしいなあ。全文書くわけにいかないし…。って事で何ケ所か抜粋しつつあらすじ。この色の処は原文です。
※以下ネタバレです。楽しみにしてる方は気を付けて!

まだ続くよ ぽちっと →
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立原えりか
「砂糖菓子のような物語り」と評される作者ですが、絶版が多いです。
いま、書店で購入できるのは童話の訳や、絵本だったりして…。
もちろんそれらも素晴らしいのですが、私は児童書のが好みで…、つくづく残念です。


飾り窓 講談社文庫(絶版)  ★★★★★

短編集。残念ですが絶版です。
私は小学生の時に担任の先生に頂いてから宝物になりました。
他の作品も読みましたが、ちょっと甘さが強すぎて…。
私はこの本が一番好みです。甘いだけで無く、毒も含んでいて、もーたまりません!

影ふみ
雨のひとつぶ
ピアノのおけいこ
蝶の森
あたらしい夢
虹のかなた
朝ののみもの
家を貸します
海のハンカチ
しあわせのリボン
海ほおずきの林
妖精に飼われていたいもむし
こうのとり電話局
山の上の望遠鏡
飾り窓



私の持っている本で一番ボロボロで、もう崩壊していますが一生大切にしようと思っています。
|タ行(立原 えりか) |comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |