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貴志祐介 鍵のかかった部屋
貴志祐介は現実から遊離した世界を生み出すのがとても巧い。
いつも読み終わるたびに胸がつまるというか、独特の雰囲気にしばらく浸ってしまうものですが…
ミステリにこだわり過ぎているためか、このシリーズはあまり好みではありません。
でも貴志祐介作品だから読んじゃう矛盾。。


防犯ショップを営みながら本職は泥棒の榎本と若手美人弁護士純子の異色コンビがタックを組み、難事件を解決するという本シリーズも3作目になりました。
貴志祐介らしく、下調べや取材を徹底的にしているという事が伝わってくるようなトリックのオンパレードです。
特殊過ぎてミステリの醍醐味「読者が推理する」という事が難しいものもありますが、通り一遍のミステリに収まらないようにしようという、作者の意図が好ましいのであります。


このコンビも、ぎくしゃくしていたシリーズ当初に比べて、阿吽の呼吸が生まれてきた気もします。
と言いますか…だんだん純子が砕けてきましたね。
以前は真面目だけど突っ走る癖があり、ちょっと天然というスタンスで、榎本との関係も恋へ進展するのやらしないのやら?という雰囲気でしたが、今回は完膚なきまでにボケキャラになっていました。
極めつけが最終話の「密室劇場」で、劇団が舞台ではありますが、まるっきりコメディ路線で、他の貴志作品には見られないような展開がかなり新鮮でした。


そういえばドラマになったのでしたね。
小説や漫画からのドラマや映画化が好きではない上、キャストが好みではなかったため、全く見ませんでした。

 
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貴志祐介  新世界より(中)
(これは津波の前に書いた記事です)


 町の外に出てはならない―禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。 データベースより


怒涛展開のまま、中巻へ入りました。
ここを切り抜けるまでは目を離すことが出来ない!!とぐんぐんページを捲っていきました。
心細く、常に追われパニックしながらも打開策を見つけようともがく焦燥感の表現は素晴らしい。
危機を乗り切ったあとは、読んでいるこっちもぐったりしました。


序盤の逃走劇の後、緩やかな流れの中でも、じわじわと広がる不協和音。
知ってしまったからこその恐怖と疑念が渦巻き
不可思議な愛の表現と共に、逃れられない決定的な分岐点へと展開していきました。
先が全く読めないので、とにかく早く読み進めたくてジリジリします。


作中に、主人公の早季がこの町の最有力者の豊子様に見初められた要因として
「人格指数」という言葉が出てくる。

「どれだけその人の人格が安定しているかを示す指数なの。
どんなに想定外の出来事があって、心の危機を迎えても、自分を見失ったり
心が壊れてしまったりせず、一貫した自分を保てるか。」

指導者に必要な事を説いている部分ですが…
これを見て、自分に欠けているものばかりだな…と切なくなりました。


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貴志祐介  新世界より(上)
1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。 データベースより


待ってた!文庫化を待っていました!!
きりがないので、購入する本は出来る限り文庫でと常日頃思っているのですが
何度、あの大きいサイズをレジまで持っていこうとしたことか!


貴志祐介。独創的な発想力でいつも驚かせてくれます。かなり好きな作家です。
ゆえに前評判も良い本作は期待しておりました。
例えSFでも。
ファンタジーは大好きなのに、SFは大の苦手です。
本書も序盤はおおいに手こずりました。


舞台は1000年後の日本。
「呪力」と呼ばれる超能力を身につけた人間達。
回りを注連縄で囲まれ、守られた集落。
電力に頼らず、呪力によって穏やかに生活する人々。


主人公は早季という少女。
幼少期には呪力が無く、早季の呪力発動と共にお話は展開していくわけですが
ノスタルジックな雰囲気と共に、昔の…日本特有ともいえるおどろおどろしさが漂います。
話が大きく動く中盤からは息もつかせぬ展開で中巻へ。
この辺りからはもう目が離せず、眠るのが惜しくなるほどです。
やはり迫り来る恐怖を描かせると、筆が冴える作家ですね。


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貴志祐介  狐火の家
 弁護士・純子&防犯探偵・榎本、堂々のカムバック。ますますヒートアップ!ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。 データベースより


4編の短編集。「硝子のハンマー」の続編です。
私ははっきり言って、このシリーズが嫌いです。


いかにもこの作家らしく、マニアックなまでに微に入り細を穿った専門知識。
たくさん情報収集したんだろうな…と、どの文を読んでも垣間見る事が出来るのですが
作者の他の作品のような、押しつぶされるような、迫り来る恐怖…といったような
手に汗握る、わき目もふらず読みふけってしまうような圧迫感が無く、どこかゆるい印象。


いわゆる「探偵モノ」としては確立されているのでしょうが、私がこの作者に求めたいのは
そのポイントではないので、「ああ…このシリーズか」と、残念に思いました。
けして悪い作品ではないのです。
 

着眼点も独創的で、弁護士と泥棒の専門的な掛け合いなど新しい試みも感じられます。
でも、ミステリを選ぶなら他の作家を選ぶ。
この作家には予想もしないような、奇想天外で、読後もずるずる引き摺っちゃうような、
どっぷり浸れる作品を求めたいのです。




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貴志祐介 ISOLA―十三番目の人格
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとる能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた。彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。「BOOK」データベースより


取材好きの作者らしい超常現象や心理学の記述は、素人目に見ても細かく、専門的でわかりやすい。中でもバウムテストはなかなか興味深かった。心理学に興味ある人は楽しめるのではないでしょうか?


この本の題名でもあり重要な鍵でもある「イソラ」。千尋の両親の形見である「雨月物語」の吉備津の釜の磯良。かと思いきや…という流れは面白かったです。ただ途中からの路線変更、最後の展開は正直がっかり。オチは定番だけどよかった。佳作納得という感じの作品。でもここから貴志祐介が始まったと思うと感慨深い。

まだ続くよ ぽちっと →
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貴志祐介  クリムゾンの迷宮
  
藤木は突如、視界一面を覆う深紅色の奇岩の連なりの中で目覚めた。この世のものとは思えない異様な光景…。ここは一体どこなのか?そばに置いてある携帯用ゲーム機から「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」と、メッセージが。
見知らぬ土地での生き残りをかけたサバイバルゲームが始まった…。

後半は怒濤の展開過ぎて、全く目が離せませんでした。ご飯を食べるのも忘れて夢中になり…、読後は違う意味でご飯が食べられなくなりました。1週間くらい引きずった。肉とか見るのも嫌だった。
まだ続くよ ぽちっと →
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