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仁木英之   胡蝶の失くし物―僕僕先生
師弟より近く、恋人より遠い関係のまま、ゆるゆると旅を続ける僕僕先生と王弁に怒涛の急展開!なんと政府公認の精鋭刺客集団「胡蝶房」に、先生暗殺の命が下されたのだ。送り込まれたのは、猛毒を操る劉欣。しかし孤独なスナイパーの意外な過去が明らかになり、僕僕一行は思わぬ局面へと歩を進めて…。一方で薄妃の恋にとうとう決着?大人気の中国冒険奇譚、波乱の第三弾。 データベースより


ゆるくて、切なくて、不可思議で、衝撃的だった第一巻。
「久々に面白い本読んだわー♪」と、続きを楽しみにしすぎるくらいしていて、ワクワクと手に取り
失速にがっかりし、軽い…と嘆いた第二巻。
三巻で真価が問われるよなー…と、少々不安に読み始めました。


新しい登場人物の暗いバックボーンや、前回から登場した薄妃の活躍により
緊張感や重さも増して、楽しんで読み進めることが出来ました。
それにしても。。
今回さらに登場人物もどやたらと増えて…なにやら黄門様御一行を彷彿してしまう…のは
まあ、私だけでしょうけど。
 
もともと弱キャラな王弁君。
あくの強い新キャラクター達に押され、僕僕先生との甘い雰囲気もぐんと減り
それとともに登場回数も減り、存在感もどんどん薄くなっていっています。
1巻の終わりに見せた成長は、いったいどこに行ったのか?
そのゆるさが、いろいろ背負っているほかの登場人物との対比にはいいのでしょうが
なんだかどんどん幼くなっていってない!?


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