-
スポンサーサイト
-
2017.03.23 Thursday
一定期間更新がないため広告を表示しています
|- |- | - | pookmark | -
乃南アサ 凍える牙
-
2011.03.01 Tuesday
正直、中盤まではありきたりな刑事物だな…という印象でした。
さらっと読むには良さそうな、よくある類の作品かな…と。
女性の警官が、昔かたぎの警官と組む事になり、ぶつかりながらも事件を解決していく。
男社会の中であがき、理解や協力が得られない中にも
老獪な刑事と少しずつ心を通わせていき…。
めげずに媚びずに、屈しない主人公の音道には共感するところも
尊敬する所も多々あるけれど、可も無く不可もなく…な作品だな。
これが直木賞受賞なの?
と、いささかガッカリしながら読み進めていました、が
違った…。
やはり大きな賞を貰うだけの魅力があった!
後半の加速が素晴らしい。
警視庁機動捜査隊の本領を発揮した音道が実に生き生きと描かれ
情感あふれた描写に、ぐんとのめり込み
中盤までのモヤモヤも、この疾走で一気に霧散しました。
がさつな印象とは裏腹な、情深い中年デカ滝沢との関係性も、ぐっときましたね。
気になるところは多々あれど、終盤の展開は見事です。
JUGEMテーマ:読書 - ←back 1/1 pages next→
⇒ ニゲラ (01/22)
⇒ ラビー (01/22)