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スラッシャー 廃園の殺人
ホラーが好きという事が言葉の端々からも伝わってきて、相変わらずのほとばしるウンチク。
微笑ましいです。
いや、このような凄惨な題材を扱っている作品を前にして、微笑ましいという表現はどう考えても不釣り合いですが。
今回は廃墟庭園がテーマなので、ここでもひとウンチク。
作中で取り上げられていた「シュヴァルの理想郷」は数年前、盛んにテレビで特番が組まれていましたね。
もちろんホラー映画でもひとウンチク。
ラインナップがコア!リアルタイムで見れなかったので、学生時代に見まくった作品が列挙されていて懐かしくなりました。
やっぱりダリオアルジェントが登場するんですね。綾辻行人も書いていたなー。
私は湿っぽ過ぎてあまり好きではないのですが。
建築も丁寧に描く作者、今回はグロッタを取り上げています。そこに着目するとは…流石です。


ホラー映画好きとしては必ず出会ってしまうのが、スプラッタ。
いくら嫌いなジャンルでも一通り見ますが、グロテスクなシーンが苦手です。
今回はこれに特化した作品。
ホラーは好きだけどスプラッタが苦手なものとしては、今作品の微に入り細を穿ちすぎる残虐描写には辟易。。
文字でここまで表現するんですね!?と活字を追うのが辛くなるほど、本当にネチネチと…。
思わず「うへえ」という声が漏れます。
凄く好きな作家さんなのですが、ここまで書かれてしまうと読むのが辛い。
辛過ぎたので評価は低めです。表現が巧すぎるとこういう事もありますね。
グロいシーン以外は三津田節!という感じで楽しめるのですが。


巻末に解説がついておりますが、コレがまた面白い。
ホラー映画好きで結構本数は見ているものの、見た端から忘れていく鳥頭なので「この描写はアレに似ているなー…」と思いつつも全然作品名まで出てこなかったのですが、解説の方がバッチリ書いてくださいました。
この詳しすぎる説明といい、作者との関わりといい…素敵なおまけでした。得した気分です。


 
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|三津田 信三 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三津田 信三   赫眼
目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥―そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…(表題作)。合わせ鏡が作り出す無限に続く映像世界。その魔力に取り憑かれた男を襲う怪異とは(「合わせ鏡の地獄」)。書下ろし掌編を含む、悪夢のような傑作十二編。 データベースより


作中にもありますが、本作は初のホラー短編集だそうです。
なので色々と試みようとしているのが、なんだか微笑ましい。
「本好き!ホラーが好き!」というのが、言葉の端々からひしひしと伝わってくる作家さんですよね。
活字で本というもののホラーというものの面白さを、何とか表現しようと工夫しようとしているのが
好感がもてて、思わず続けて読んでしまっています。


作者シリーズ、刀城言耶シリーズ、死相学探偵シリーズと、シリーズをすべて取り入れつつ
短編として成り立つように、と創意工夫されています。
それぞれのシリーズの雰囲気は残しつつ、シリーズ外の短編も力を注いでおり
短編ながらも、作者の特徴であるじわじわと迫ってくるような恐ろしさが表現されていて
読み終わってみると、一貫した雰囲気を持っているのが特徴的でありました。
いや、一つ一つが短いからこそ、余計に怖さが増すのかもしれない。


また本人曰くところの「おまけ」である怪談集も
「この人、本当に好きなんだなー」と、なんだか親しみを感じてしまうほどでした。




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|三津田 信三 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三津田信三  六蠱の躯 死相学探偵3

志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。最近会社からの帰宅途中に、薄気味悪い視線を感じるようになった。振り向いても、怪しい人は誰もいない。折しも東京で猟奇殺人事件が立て続けにおきる。被害者はどちらも女性だった。帰り道で不安に駆られる志津香が見たものとは…?死相学探偵弦矢俊一郎は、曲矢刑事からの依頼を受け、事件の裏にひそむ謎に迫る。注目の人気シリーズ第3弾。 データベースより


死相学探偵シリーズの第3作目。
他人から6つのパーツを集めて、自分の理想の肉体をつくるという
「六蠱」という呪法がテーマの本作。
 

前作は「百怪倶楽部」という怪奇現象を収集して実践するサークルのお話で
ホラーの要素が強かったのですが、今回は「ホラー度」はごくごく低い。
この作家なので…と、おどろおどろしさを求めて読んでしまうと
肩透かしをくってしまうかと。
他のシリーズとリンクしている部分もありますが、全く別の世界観です。


島田荘司氏の「占星術殺人事件」を取り上げ
「アゾート」殺人の解説をしたりと、布石は打っていますが
そこに一ひねり加えるのがこの作家の特色。


どこで謎解きをすればよかったのだろう?と思わないでもなかったけれど
斬新な展開で、驚いたと言えば驚きました。


前巻から出てきた「化け猫?」の「僕」。
この猫との絡みがいいのか悪いのか…。。
作品を雰囲気を軽くし、安くさせている気がしないでもないのですが。
作者本人が、猫好きなんだという事は痛いほど伝わってきましたが。



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|三津田 信三 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三津田信三  四隅の魔 死相学探偵2
城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。怪談に興味のない転子だったが寮長の戸村が部長を兼ねており居心地は良かった。だが、寮の地下室で行なわれた儀式“四隅の間”の最中に部員の一人が突然死をとげ、不気味な黒い女が現れるようになって…。転子から相談を受けた弦矢俊一郎が、忌まわしき死の連鎖に挑む!大好評のシリーズ第2弾。 データベースより


前作に増して、さらに「ライト」なテイストがあらわになってきましたが
他のシリーズとの対比の意味でも、書き分けの意味でも
これはこれでいいのかな?と思えてきました。


シリーズ第1弾は、「豪奢な旧家」に「遺産の相続」「愛憎が入り乱れた中での惨劇」
と言う舞台設定で、他のシリーズを引きずっているような雰囲気も漂っていましたが
今作は「大学の寮で起こった事件」で「サークル活動の中での事件」です。


「四隅の間」と言う、1度は耳にしたことがあるお話を核に
オカルトと作者の18番である薀蓄を絡め、そこに謎を織り込み
「化け猫?」という愛嬌をつけたしました。
これでさらにいっそう「ライト」な風味が強くなったような気がしますが
濃い味ばかりでは食傷気味になりかねないので…いいのかもしれませんね。
作風の幅の提示と言う意味でも。


また、やたら読みにくい漢字を使って名前を付けているなと思ったら
「ここに引っ掛けてきたか」と納得するような、しないような展開でした。
正直物足りなさは否めませんが…。。


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|三津田 信三 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三津田信三 十三の呪 死相学探偵1
幼少の頃から、人間に取り憑いた不吉な死の影が視える弦矢俊一郎。その能力を“売り”にして東京の神保町に構えた探偵事務所に、最初の依頼人がやってきた。アイドル顔負けの容姿をもつ紗綾香。IT系の青年社長に見初められるも、式の直前に婚約者が急死。彼の実家では、次々と怪異現象も起きているという。神妙な面持ちで語る彼女の露出した肌に、俊一郎は不気味な何かが蠢くのを視ていた。死相学探偵シリーズ第1弾。 データベースより


人の死相が見えるという主人公。その能力を生かして探偵を初めて…
という、死相学探偵シリーズ第1弾です。


死相や呪いなど、オカルトは盛り込まれておりますが
作家シリーズや刀城言耶シリーズと違い、テイストはいたって軽い。
この作家の特色かな?と思っていたおどろおどろしさや禍々しさ
作りこんだ舞台設定は無く、「ライトなノベル」といった印象が残りました。


設定をうまく生かしきれていない…というか
導入部分で、過去の回想シーンである「初めて見えてしまった時」が
興味深く描かれていたので、期待してページを捲っていったのですが
勢いだけで話が進んで行ってしまったようで…少々物足りなく感じました。
ラストが捻っていたので、次巻も読もうかと思いますが
他のシリーズと比べると、あっけなくて…。。


民俗学の雰囲気や、これまたこの作家の特徴であるミステリーの薀蓄
他のシリーズとのリンクも垣間見えて…
ファン心理をちくちく刺激するなー!と思ったりもしますが。


実はまとめてシリーズ3まで購入済み。
シリーズ第1弾と言う事で、今後の発展に期待したいと思います。

 

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|三津田 信三 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三津田信三  首無の如き祟るもの
奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。三つに分かれた旧家、秘守一族、その一守家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る。「刀城言耶」シリーズ傑作長編。データベースより


「刀城言耶」シリーズ。といっても、語りは当時の捜査担当巡査の妻であり作家の、高屋敷妙子。
この辺りからすでに伏線が張られています。


本作は、横溝正史に対するオマージュがてんこ盛り!
作風ももちろん、テーマだったり、舞台設定だったり。
そもそも登場人物の名前。「斧」と書いて「ヨキ」と読ませるあたりから
これはもう、横溝風味で来るんだな、と推察できますよね。


解決に解説を重ねて、こうもああも、取れますね?と全ての可能性を潰していこうとしており
解説しすぎるというか、説明しすぎるというか…
とにかく回りくどいのがこの作家の特徴かと。
この解決は、好みが分かれそうだなー…と、いつも感じます。
以前も書いたかもしれませんが、推理系の本に精通していたり
「ミス研に入ってました」という作家に多い傾向だと思います。


ぞっとするような恐怖や切迫感はシリーズの中でも少ない方でしょう。
横溝風に気を取られたのかな?と思ったり。。


ラストがいいのか悪いのか?
賛否はあるみたいですが、私は「なるほど、そう来ましたか」という感がなかなか良かったです。




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|三津田 信三 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三津田 信三   忌館 ホラー作家の棲む家
奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが…。本格ミステリーとホラーが見事に融合する三津田信三ワールドの記念すべき最初の作品が遂に登場。 データベースより 


作者の三津田信三が、実際にあった出来事を記す…というスタンスで
物語は展開していく。
作者がホラー、ミステリ、怪奇小説好きという事もあってか
作品には終始「どこかで読んだ事があるような??」という雰囲気が漂っています。
正直、目新しさは無い。
でも突っ込みどころが多々ありますが、「好きなものを書いているんだ!」という
勢いをひしひしと感じる。
勢いに任せて読み進めているうちに、どこまでが現実だったのか!?と
煙に巻かれているうちに大混乱の終盤。


最後まで、フィクションか?ノンフィクションか?という投げかけられた謎に
いくらでも深読みや解釈が出来そうです。


作者の余談とも言える、本の話が実に興味深い。
講義を受けているような気分になりますね。
マニアックと言われるほど精通している方のおススメ本は、やっぱり面白くて当りが多い。
取り上げられている作品は有名なものが多いのですが、未読のものもたくさんあったので
今後の選択の参考になりそう。


作者が折に触れて解説している「乱歩」の色がかなり濃い。
乱歩や連城三紀彦を改めて読み返したくなる、作品でした。



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|三津田 信三 |comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |