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のぼうの城 下

「戦いまする」三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した
「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。
「これよ、これ。儂が求めていたものは」一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。
我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。 データベースより 


戦国ブームの昨今ですが「忍城の城代、成田長親」という、あまりメジャーではないキャラクターに着目した、勢いのある作品。
とうとう合戦に突入し、いよいよドラマ的展開になってきました。
映像が目の前に広がるような描写。
むしろドラマティックすぎるきらいも感じるほど「劇的」です。
確かに脚本のよう。
これは映像化したら、勢いもテンポもよいので面白い作品になりそうですが
小説では…少々物足りない印象を受けました。
歴史モノ=重厚な作品という先入観があるためかもしれませんが。


もう少々、各キャラクターを掘り下げて欲しかった。
見た目に派手な行為ばかり取り上げられていて、展開の起点にはなっているものの
設定した魅力が発揮できていないような気がしました。


双方痛み分け…といいますか、悪者を作らず
「みんな好い人!」としたエンディングが、よかったのか悪かったのか…。
重さを感じない作品になってしまった気がしますが、確かに万人に受けやす
いでしょう。

コミカルな表現、難しい言葉を省いたわかりやすい台詞回し。
「歴史モノ」というよりは「娯楽作品」として気軽に楽しみたい雰囲気。
じっくり読み込む…というタイプでは無いけれど
さらっと、実に読みやすい、エンターテイメント作品だと思います。





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|和田 竜 |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
和田竜  のぼうの城 上
 戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。
そのなかに支城、武州・忍城があった。
周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。
秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。
城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。データベースより


秀吉、石田三成…と、馴染み深い名前が出てきて、まずはぐいっと引き込まれます。
石田三成が主人公のお話かな?と思いきや
小田原城の支城、忍城の城代「成田長親」を巡るお話であります。
あえて言うなら忍城家老、長親の幼馴染の正木丹波の目線。


表題にもある「のぼう」とは、でくのぼうの略で
背が高く、あまり容姿の整っていない長親を「のぼう様」と呼ばわれている事からきた…とのこと。
とにかく不器用で表情に乏しく、農民と畑仕事をするのが好きだけど
不器用すぎて邪魔にされる…と、のぼう様登場のシーンはかなり和やか。


才気溢れる三成に対して、不器用でな長親。
その対比が如実。エンターテイメント性に溢れ、あっという間にページが減っていきます。


とにかく読みやすいのが特徴で、歴史モノではありながらノリとテンポで話が進みます。
重厚な歴史モノに慣れている方には、正直物足りないでしょう。
描写にも少々首をひねりたくなるような箇所が見受けられましたが…。。


さらっと歴史に触れたい方、歴史モノを読みはじめたい方にはいいでしょうね。
こんなに読みやすい作品、学生の頃に出会いたかったな…。
日本史の成績がもの凄く良くなりそう!



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