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死者の館に  サラ・スチュアート・テイラー

両腕をベッドの支柱に縛りつけられ、風変わりなブローチをつけて殺された若者。ブローチが服喪用装身具だと気づいた刑事は、大学で教鞭をとるスウィーニーに助力を求めた。だが、死亡した若者が彼女のゼミの生徒で、名門パトナム家の一員であることが判明。スウィーニーは、被害者の兄に心惹かれつつ調査をはじめる。死と象徴に彩られた、芸術史家スウィーニー・シリーズ第二弾。 データベースより


特殊な職業に特化した作品は、その業種にもよるのでしょうが
大変興味深い。


死に対する考え方、向き合い方、根本的な宗教観が
日本のそれとは異なるため、予備知識の無い方には受け入れにくいかもしれないですね。
私は、海外の古い時代をテーマにした映画や小説が好きなので
あまり違和感なく読み進められましたが。


テーマになっている、服喪装身具のモーニングジュエリー。
死者の髪を編みこんでジュエリーに仕立てたり、髪を収めたりしたアイテムです。
実物を目にした事がありますが、実際とても細緻で美しい。
絹よりボリュームのある、しっとりした光沢で
「これが髪!?」と驚くほどの完成度であり、控えめながらも華麗なデザイン。
魅了される気が、わからなくも無いかも…。


なかなか受け入れにくい独特の世界観であり、服喪装飾という特殊なテーマを
「恋愛」という要素で中和しつつ、うまく進めていきます。
スウィーニーの揺れ動く様子は、個人的にあまり好感が持てなかったけど
こういうテイストを入れることで、万人に受け入れやすくしているのかもしれない。


肝心のミステリの方も、服喪装身具をうまく絡めて独特の解決方法でした。
美術史家スウィニーが活躍する本作。
この巻から読み始めたのですが、今後追いかけていきたいシリーズ!


これは本が好き!の献本でした。



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