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辻村深月 名前探しの放課後(下)

坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」二人はXデーを回避できるのか。 データベースより


上巻の後半あたりから雰囲気に慣れ読書もテンポに乗り、下巻は一気に読みました。

が!

ラスト!
これは…じつにアンフェアだな、と。


今まで「青春!友情!」という糖衣をたっぷりかけて
「命とは?」というテーマを練りこんで、長い活字を織り込み作り上げてきた世界観を
作者が自身が思いっきり粉砕しました。
これが良い方向の破壊なのかは…はなはだ疑問です。
中盤までの妙に鼻についていた描写も、ある意味納得できましたが
もし私がこの立場だったらと考えると…むしろ人間不信になっちゃう気がする。。


また「僕のメジャースプーン」等他作品とリンクしている部分もあり
それが説明不足で、ぽかっと浮いた印象。
最後まで解説もなく、結構カナメなシーンなだけに、その一言にとても違和感を感じます。
ファンにはたまらないサービスなのかもしれませんが、それにしても説明が足りなすぎます。

確かに予想外の展開、ということで上巻より評価をあげましたが
ほかの作品が良いのに、本作は大いに肩すかしでした。



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辻村深月  名前探しの放課後(上)
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」二人はその「誰か」を探し始める。データベースより


唐突に3か月過去に戻される主人公。
いろんなことがおぼろげながらも、クラスメイトの誰かが自殺したことだけは覚えている。
「誰が自殺したのか?」「それを止めるためには?」
なぜ自分が?どうしてここに?と戸惑いつつもその事件を回避するため
信頼できる仲間を見つけ、解決に乗り出す…


というのが本作の序盤です。
ファンタジックな導入ですが、おおむね概要は青春モノ。
テンポが良くて読みやすい文章のはずなのに
ゆるくけだるい主人公の性格が好みでないためか、青春モノが苦手なためか
「モテてイケてるの主人公が何もかにも冴えないいじめられっこを救う」
という構図が若干鼻につくからか、どうにも入り込めずなかなか読み進めることが出来ませんでした。

 
そういえば感想を書いていませんでしたが、辻村作品は何作か読んでいて
本作のページをめくればめくるほど、雰囲気が「冷たい校舎の時は止まる」に
テイストが似ている気がして仕方ない。。
「自分探し」というテーマのためだろうか?「学校」という括りのせいだろうか?
 

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