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乙一  夏と花火と私の死体
九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。
こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。
次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追及から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作。データベースより


時節柄、気候がまだ暑いうちに!と再読してみました。
表題作の他に「優子」との2編からなる作品。
この水準の物語を16歳で書き上げた…と言うのは、本当に脅威ですよね。


物語を子供の「私」の目線で追っています。
ゆえに複雑な描写は無く、言葉がすんなりと浸透していくよう…
淡々と粛々と物語りは展開していきます。
「私」が痛みや苦痛を訴えるわけでもなく、むしろ羞恥を感じるような表現。
そのゆがみがなんとも不可思議で、背筋がぞわぞわとしつつもページを繰る手が止まりません。
そしてラストの衝撃。


著者の以降の作品と比較すると、やはり「若いな」と言う印象を持ちますが
技巧を駆使していない分、素直に言葉が入ってきたような気がします。


「優子」は、これもまたチャレンジャーな作品だな、と。
発想、展開は奇をてらっていてなかなか面白いと思いますが
むしろ奇をてらいすぎて、置いていかれるような印象を持ちました。
もうちょっと説得力のあるラストが欲しいな…と感じました。



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JUGEMテーマ:読書
|ア行(乙一) |comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
乙一  暗黒童話
死者の眼球が呼び覚ます悪夢の記憶とは?
事故で記憶と左目を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植で死者の眼球の提供を受けたのだが、その左目がある映像を再生し始めて……。


乙一作品は面白いのですが、心身ともにパワーのある時でないと読めません。
この作品は特に、グロテスクな描写が多いので…。
風邪で病んでいる時に読んで落ち込んでしまいました…。
何度か「もう駄目だ…」と諦めかけましたが、やっぱり続きが気になって…と思っているうちに読了。
 
 
装丁画が物語っているように、「眼」をテーマにしたダークな話。
「童話」のようなファンタジックな展開も交えてのラスト。
どんでん返しに「やられた!」でした。
犯人が当てられなかったのは久しぶりかも。
終始「イタイ!イタイ!」というシーンが散りばめられていますが、そういう描写が平気な方にはオススメです。
すいません表面的な感想で。
面白かったけど、私はちょっとトラウマになったかも…。


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